世の中にはダイエットにしろ、勉強にしろ、トレーニングにしろ、様々な理論や方法が存在していて、知ろうと思えばネット検索でも山のように情報が手に入ります。それぞれの方法の良し悪しは実際に行なう人との相性などもありますが、効果の差はあれど、やれば必ずそれなりの効果はあります。
でも、多くの人が理論は知っているけれど、実践ができません。ダイエットが最も分かりやすい例で、どんな人でも「適切な食事量」と「適切な運動量」を行なえばダイエットは成功します。具体的な内容については、どんな方法であれ、成功体験がある以上、遂行すれば必ず効果は出てきます。それは分かっている、やれば効果が出るのは分かっているのに、いざ始めてみると結果が出る前に止めてしまう。ダイエットに限らなくても、この手の経験は誰にもあるのではないでしょうか?私もたくさん経験してきました。
続かない原因は本当に意思が弱いから?
ダイエットも勉強もトレーニングも基本的に楽ではなく負担を伴うものです。「続けられないのは意思が弱いからだ」と良く言われますが、本当に意思が弱いのが原因なのでしょうか。もちろん鉄の意志をもってストイックに続けられる人は存在します。下手にそういう人がいてしまうから、余計に意思が弱いせい、などと思われがちなのですが、私はちょっと違うと思います。
人間なのですから、感情にムラはあって当然です。調子の良い時もあれば、悪い時もある。たまたま調子が悪い時期に続けることが苦になって止めてしまうこともあると思います。ここを強い意志で乗り越えることは素晴らしいことですが、ついサボってしまう気持ちは分かりますし、多分だれでも起こりえると思います。この誰にでも起こる感情のムラを意思の力だけでどうこうすることは非常に難しいです。それが自然の摂理だからです。
自然の摂理を無視せず利用する
自然に起こることを根性論で突破しようとするのは、キツイです。無理に気持ちだけで頑張るから途中で挫折してしまうのです。そうではなくて、感情のムラがあることを前提に、もっと言えば感情のムラがあってもなくても継続できる仕組みをつくれば、無理なく継続できます。人間は感情で生きているのですから、その感情を利用する発想はとても大事です。
なぜ私がコーチングを勧めるのか。その鍵は学習の継続のフォローにあります。学習方法は分かっても、それを継続できるかどうかは非常に非常に重要です。一人では難しくても、コーチングならスムーズに続けることができます。その理由をこれから教えます。
1.習慣化までもっていく
習慣化の力はすごいです。多くの人がこれを甘く見ています。私たちが当たり前に過ごしている習慣という概念。これはまさに脳の仕組みからくる現象です。ベストセラーで「七つの習慣」や「習慣の力」なんて本もありますが、まさにこれです。
質問ですが、歯を磨くことが続けられない人っていますか?
いませんよね?歯を磨く行為は少なからず手間がありますが、これが続けられない人はまずいません。気分が悪い時でも、必ず行ないますよね?キツイから今日は歯を磨くのをやめよう、ってなりませんよね?習慣化しているものは、意思とは無関係にそんなに負担を感じずに行えるのです。
完全に習慣化しているものは、逆にしないと気持ちが悪いと脳が反応します。人間の脳は習慣的に行なっていないものへの抵抗は非常に強くでますが、習慣化されている行為には抵抗感がものすごく低くなります。毎日ランニングされている人は努力家で素晴らしいと思うかもしれませんが、本人的には頑張っている自覚はすでになくて、実は走らないと気持ち悪いから走っているだけにすぎないのです。
では、どうすれば習慣化することが出来るのでしょうか。研究では、最低で21日、平均で66日続けると習慣化するというデータがあります。私の印象だと完全定着は90日あれば確実です。どうにかして90日、つまり3ヶ月こなすことが出来れば、その後の継続は非常に楽になります。
2.トリガーを決める
そうは言っても、その習慣化が難しいですよね?
習慣化するためのコツがあります。毎日の生活の中で「この条件を満たしたら開始する」というトリガーを決めます。トリガーとは引き金を意味しますが、これを決めておくことがとても大事です。
人は毎日3万5000回も決断しているというのをご存じですか?「朝何食べる」「先にトイレに行っておこう」「階段をつかう」など無数に決断をしているのです。食事関係だけでも2000回以上は決断しているようで、人は常に決断を繰り返しています。当然「学習を始めるかどうか」も決断しています。この時に「学習をしない」と決断してしまうと学習が始まりません。それをふさぐためにトリガーを決めておいて、脳が判断する前にとっとと始めてしまうのです。
3.20秒ルール
20秒ルールというものがあり、トリガーから20秒以内に「開始」することが出来れば、決断する前の無意識の状態で始めることができます。何ごとも始めることは億劫なものです。そのハードルをぐっと下げることができます。そのために、普段からトリガーが起こった際に20秒以内に学習を開始できる環境を整えておくことが重要です。
あと、とても大切なことは、行なう学習は小さな力で始められるものにすることです。トリガーが起こったら2時間集中するとか負担の大きいものにすると、失敗しやすいです。10~30分くらいの軽い学習を始めることを導入として行ないます。もちろん気持ちが乗れば、そのまま続けて2時間行なっていもいいですが、最初の設定では時間は短めで構いません。それよりもトリガーを増やし、手数を増やす方がやりやすいです。
この20秒ルールは、ついついやってしまう悪癖にも起こります。ついついやってしまうのは、20秒以内に始めることができて、無意識に行なってしまうことがきっかけです。家に帰ってきてテーブルに座ったときに、目の前にポテチが封も空いている状態で置かれていたとしたら、考えるよりも先に手を伸ばしてしまいませんか?これが繰り返されると悪い習慣化が定着します。
4.人の目
人間は人とのつながりの社会で生きています。そのため、脳も社会からの影響は非常に強く受けます。一人で孤独に努力することはとても素晴らしいですが、誰かと一緒に努力する方がより頑張れる現象はあちこちにあります。ライバルがいた方が成長が早いなんて話も聞きますし、人が人に与える影響は馬鹿にできません。
ダイエットも、「こっそり一人で頑張って成果が出たら発表しよう」って思っている人は大体途中でやめてしまうけれど、「みんな!私は半年で絶対に5キロ痩せないといけないの!毎日報告するから応援して!」っていう方が成功率は上がる気がしませんか?
家では勉強できないけど、図書館やカフェなら勉強できるという人がいますが、これも人の目にさらされていることで、サボりにくくする効果が出ています。
コーチングならスムーズに継続できます
単純に中国語を教わりたいなら教室に通えばいいですが、問題はそれ以外の学習にあります。多くの人がここで挫折してしまいますが、コーチングはその学習管理も行ないますし、常に一緒に頑張る、一人ではない気持ちになります。中国語を学ぶ以上、一番大事なことは中国語の力をつけることです。その最大のお手伝いをするのがコーチングです。是非ご検討下さい。
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