中国語は11億人以上と話せる
現在世界中で中国語を話す人口は11億人以上いると言われています。もちろんそのほとんどは中国人ネイティブですが、英語に次いで世界中で話されている言語であることは間違いありません。日本でも中国語圏の外国人がどんどん増えています。法務省入国管理局『在留外国人統計』の2023年12月のデータを見たところ、日本に滞在している外国人約341万人に対し、中国語圏の中国人と台湾人は合わせて約89万人もいます。
ビジネスの場で中国語需要が高まっている
ビジネスの場でも中国語を必要とする場面がどんどん増えてきています。中国で働いていた時にひしひしと感じていたのは、日本からの中国進出がものすごい勢いで伸びてきていること。コロナがあり一瞬停滞しましたが、今でもその勢いは続いています。最近になりようやく中国人が観光で日本に来れるようになり、インバウンド需要が再度高まってきています。言わずと知れていますが、中国の経済成長はものすごく、一部の富裕層の財力が非常に高く、その経済力をあてにしたビジネスが今でも盛んに行われています。つまりそれだけ中国語を必要とするビジネスも比例して増えているということです。
中国人通訳は当たり外れが多い
日本語話せる中国人がたくさんいるので、中国人通訳を雇えばいいのでは?と思う方がいるかも知れませんが、中国で間近で働いていた感想からすると、通訳を雇うことで必ずしも問題解決するわけでなく、しないことも多かったので、やはり日本人側も中国語を身に着けておく必要があるなと思いました。どういう事かと言うと、中国語が理解できる私が通訳している様子を横で聞いていると中国人通訳は日本人の言っていることを100%伝えていないことの方が多かったからです。
日本語が分かる中国人は本当に多いのですが、そのレベルもピンキリである程度こちらも中国語理解していないとものすごく適当に通訳されていることが日常茶飯事的に行われていました。中国生活後半の5年間は実は日系のかなり有名な大手で働いていたのですが、そこにいる中国人はほとんどが大学または大学院卒で非常に能力の高い人たちが多く、日本語話せる人も多かったのですが、そこでさえ日本人駐在員が話す内容を忠実に100%に近い精度で中国語に訳している通訳は10人中1人くらいの割合でした。この件については、かなり長くなり込み入るので別の機会に書こうと思いますが、言いたいことは中国ビジネスをする上で、完璧とまでいかなくてもある程度の中国語は身に着けておく必要があるということです。
中国語は発音が難しい?
いざ中国語を始めようと思った時に、かなり多くの人が懸念されることが中国語の発音についてです。ここで挫折する人も結構いるのではないでしょうか。日本語にはない発音が中国語にはあり、しかも四声という音階のようなルールもあり慣れていないと確かに難しいです。例えば「e」という発音は、日本語の「え」とは発音せず、ひらがなで表すことが出来ません。喉音奥で「う」と「あ」と「お」を合体したようなくぐもった音を出します。日本語にはもちろんない音です。
人間の耳はよくできていて、普段周りから聞こえてくる音は、全てを拾っているわけではありません。不要な音まで拾ってしまうとうるさくて仕方ないですが、実際は必要な音以外は雑音として脳が処理をします。言語で話すときは、言語で必要な音だけを拾うため、日本人にとっては日本語にない音は全て雑音として処理されてしまいます。つまり聞けていない状態です。
中国語の発音記号はピンイン(拼音)といいますが、全部で400種類もあります。今、自分でも書いていて400もあるのか!と驚きました。この中で何割かの言葉が日本語にはない、もしくは日本語では区別がないものが存在します。ここが非常に難しく感じる部分だと思います。
誰でも発音はマスターできる
そんな発音の難しい中国語ですが、きちんと正しいやり方で学習すればマスターできます。それこそ誰でも出来ます。ただし、一人で行うことはちょっと厳しいかなとも思います。できないわけではないですが、話せる人のフォローがないと非常に時間がかかります。正しく発音できているかどうかを常にチェックしないといけないからです。逆にいえば、きちんとチェックしながら練習をすると発音できるようになります。発音できるようになると脳が雑音ではないと認識して聞き取れるようになります。ここの部分はお手伝い出来ます。
発音さえ越えれば難易度はぐっと下がる
発音の難しさに比べれば、日本人にとっては読み書きや文法はそんなに難しくないはずです。なぜなら文章には漢字が使われるからです。正確には中国の文字として「簡体字(中国)」「繁体字(台湾・香港)」になるのですが、漢字の基になっているため、日本人からすれば非常に親しみやすいです。
例えば、我想说中文は「私は中国語を話したい」と訳しますが、中国語知らなくても何となく察しはつきますよね。これが韓国語のハングル文字なら1%も分かりません。また、文法も英語のように細かくルール化されているわけではないので、結構適当でも通じます。はっきり言って文法は英語や日本語よりも簡単だと思います。そういった訳で、最初で最大関門の発音さえ越えればあとは何とかなります。
中国語が話せるとこんなに楽しいことが
中国語を学ぼうと思った時、そのきっかけや動機は何でしょうか?中国人の友人が出来たから?仕事で中国語が必要になったから?中国に行くことになったから?色々あると思いますが、中国語ができるようになるとこんなことが出来るようになります。
- 中国人や台湾人と親しくなれる、おしゃべりができる
- 中国や台湾へ旅行にいって楽しめる
- 仕事の幅が大きく広がる
- 中国ドラマや台湾ドラマを原作(翻訳なし)で見れる
- 中国・台湾の文化を知れる。視野が広がる。
ちなみに上の写真は台湾人と一緒に食事した時の写真です。写真には写ってませんが、あと5~6人はいたはずです。私以外は日本語全く話せません。ですが、楽しくおしゃべりしたり食事を楽しみました。こういうことが出来るようになります。
どれくらいで話せるようになるの?
もちろん日本語でも他の言葉でもそうですが、話せるといっても実際のそれぞれのレベルが存在します。よく語学を「話せる」「話せない」と二択で聞かれることがありますが、実際はそんな両極端ではありません。アメリカ人が「サムライ」と「すき焼き」しか知らないのに平然と「日本語が話せる」と口にしますが、確かに嘘は言っていません。でも確実に想像している「話せる」とは乖離がありますね。
私がいう話せるようになるとは、日常会話を交わせるようになるレベルです。例えば「昨日の晩どこで何食べていた?」「あの赤い帽子はいくらで買えますか?」「100元もするの?高いよ、もう少し安くできない?」「じゃあ明日の5時に駅前集合ね」とかこのレベルです。HSKで言えば3~4級レベルにあたります。このレベルであれば十分に話せると言えます。もちろん時々知らない単語や分からないことはあると思いますが、確実にコミュニケーションは取れます。
これくらいのレベルを目指すのではあれば、コーチングで0からやってもらえれば、最短4ヶ月もあれば、遅くとも半年もあれば達成することは十分に可能です。ただし、週1~2回のスクール通いでは残念ながら時間が足りません。そのペースだと多分2~3年以上かかるか、途中で挫折してしまうと思います。
ほんの何か月かだけ頑張ってみませんか
おそらくコーチングを始めると結構なウェイトを中国語学習に持っていかれると思います。だけど一生ではありません。長くて半年、集中的に頑張れば違った世界に触れることができます。もしも中国語に興味があるなら、中途半端に手を出すのではなく、きちんと学んでみませんか?
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