私自身もそうでしたが、基本的に独学は推奨派です。自身で学べられることならば自身で突き進んでいく方が自分のペースでやれるので、出来る限りどの分野でもまずは独学から始めるタイプです。中国語学習者の中でも独学で勉強されている人も多いのではないでしょうか。そもそも中国語を教えてくれる環境はまだまだ少ないという事情もあります。
でも、こと中国語に関しては、はじめの段階だけでも誰かに習うことをおススメします。なぜなら中国語は最初に「発音の壁」があるからです。ピンイン、四声といった日本人には馴染みのない発音を最初にやらないといけないといけませんが、これを独学でクリアするのは結構無理な話です。
入門時で一人で発音をチェックするのは至難
もちろん、今は教材も多くあり、本や動画などで一人で進めること自体は不可能ではありませんし、実際にオール独学で行ってしまえる人もいることはいます。でも、100人いたら90人以上は「できない」もしくは「非常に時間がかかる」と思います。
理由はいくつかありますが、まず中国語の発音の中には、「日本語にない音」があります。発音はピンイン表記で習いますが、例えば「e」の発音。これは、日本語の「え」ではありません。他にも「qu」「shi」「wen」なんかも日本語の発音にはなく、ちゃんと習っていないとカタカナ読みの状態に陥ります。
ピンインだけでもややこしいのに、加えて四声という音階も同時に入り込んでくるため、特に入門の方は目隠ししたまま森にさまよっているような気分になり、独学の場合、この入口付近で挫折してしまう人が本当に多いです。そりゃそうですよね、正解をきちんと知らないまま闇雲に練習しても正しい発音になるわけはないのですから。
中国語学習者やネイティブなら理解していることですが、発音がちゃんとしていないと全く言葉が通じません。下手をすると、別の意味になったりもするので、誤解されることすらあります。ですので、中国語はまず初めにじっくりと発音練習をしなければなりません。これが中国語は難しいと言われる原因の一つだと思います。
中級以上でも発音できていない人は多い
意外と多いのが、がんばって学習を続けてきて、それなりに話せる人でも意外と発音がちょっと違っているという人は多いです。ごめんなさい、一応誤解しないように補足しますが、それが悪いと言っているわけではないです。外せない発音のコツがあるのと同じで、逆に多少外しても何となく通じる発音のコツというのもあって、正直通じていれば良いという考えはあって全然いいと私も思っています。あくまでも語学は、道具や手段の位置づけですのでね。
では何が言いたいのかと言うと、自分で自分の発音を矯正するのはそれだけ難しいということです。学習をする上で、先生(老师)などから発音の矯正をされないままだと、結局正しい発音が出来ないまま言語が固定されてしまいます。
私が指導している生徒さんたちは皆、「自分が言っているつもりの中国語」と「実際(正解)の中国語」は思ったよりギャップがあったと良く言います。思い返せば、私もピンインだけは大学生の時の第二ヶ国語の中国語の授業でしっかりと教えてもらった覚えがあるので、それが良かったのかも知れません。
効率的にキレイな発音を目指すなら第三者のチェックは必要
というわけで、特に発音部分は中国語が出来る人にチェックしてもらうのが一番です。これから中国語を始める方、始まったばかりの方、是非ご検討ください。コーチングは、もちろん発音の部分を良くチェックしていますので、おススメです。発音だけであれば塾に通うのも悪くありません。
余談ですが、9歳以下の子どもであれば、ネイティブの環境にいれば勝手に覚えます。子どもの脳の柔らかさだからできることですね。娘も息子も現地の幼稚園にいましたので、耳もいいですし、発音も非常にキレイです。逆にピンイン習っていないので、ピンイン分からないと言っていますが…。
発音の練習や正しいかどうか困っている人は是非ご相談下さい。
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